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関東在住ホリデーアングラー(アラサー)です。多摩川、霞ヶ浦によく出没します。釣行記やインプレ、リールメンテナンスに関する記事をpostしていきます。

タングステンシンカーの真実。

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エバーグリーンインターナショナル EGタングステンバレットシンカー | FECO エコタックル認定商品| NBCNEWS

今や、ルアーフィッシングにおけるシンカーのスタンダードとなったタングステンシンカー。

皆さんは、タングステンシンカーが一体何者なのかをご存知だろうか?

今回は我々アングラーの必需品タングステンシンカーについてお送りします。

 

タングステンシンカーとは、何者か。

まずは、タングステンシンカーがどんなものなのかを正確に知りたいと思います。

タングステンシンカーは、金属であるタングステンエラストマー樹脂(熱可塑性樹脂)を混合して作られる「樹脂」製品です。

金属としてのタングステンは非常に硬度が高く(密度が高く)、加工性が低い為、粉末化したタングステンエラストマー樹脂を混合して作られる「タングステン樹脂」を使って作られるのが、我々アングラー馴染みの「タングステンシンカー」の正体です。

 

タングステンシンカーのメリット

さて、そんなタングステンシンカーですが、一般的には鉛のシンカーに比べて、

  • 感度がよい
  • よく飛ぶ
  • フォールスピードが速い
  • 根掛かりしにくい

と言われていますね。

なんとなくそうかな?とも思いますが、本当にそうなのでしょうか?ちょっと真面目に考えてみましょう。

 

金属としての「タングステン」と「鉛」

タングステンシンカーのメリットを理解するには、金属としての性能を理解することが必要だろう、と思いますので、調べてみました。

ちょっと手抜きですが、ウィキペディア大先生のお力をお借りします。

まずは、タングステン密度に注目。

密度:19.25g/㎤

 

次に、鉛。

密度:11.34g/㎤

この密度差7.91g/㎤が釣りにおけるタングステンシンカーの優位性のベースになっています。

同じく重さならタングステンを使った方が、小さく作れる、ということですな。

 

さて、ここで察しの良い方ならお気付きでしょう。

あれ?釣り用のタングステンシンカーは、エラストマー樹脂を混合しているので、そこまで密度は高くないのでは?そこまで小さくもならないのでは?

そうなんですね。タングステン樹脂となると、金属としてのタングステンに比べて密度は当然低下します。

タングステンの加工をしている日本タングステン株式会社さんのホームページによると、タングステン樹脂の密度は11.5g/㎤〜14.0g/㎤となっています。

つまり、タングステン樹脂にもピンからキリまであって、低密度なタングステン樹脂については、鉛と然程変わらない密度な訳です。

ちなみに、ハイグレードなタングステン樹脂は1センチ四方の立方体で14グラムなわけですが、鉛で14グラムの立方体を作ると1辺は1.07センチです。

我々が釣りで使うような重さであれば、タングステン樹脂と鉛の密度差ごときでは、出来上がる物の大きさは殆ど影響しないんですね。

 

ああ、知らなかったな。

自分で調べておきながら、メーカーが言うところのタングステンシンカーのメリットは実釣性能には殆ど影響がないような気がしてきました。

ちょっとガッカリですね(笑)

今まで高い金払ってタングステンシンカー買って、一体どれほどのシンカーを水中に残してきたことか…

 

それでも私はタングステンシンカーを使います。

なぜか?

それは鉛の有毒性が指摘されているからです。

もちろん、釣りのオモリ程度の鉛1つが放つ有害性は決して高くないと思いますが、それが積もり積もって、何年も何十年も水中に蓄積した時、私達の愛するフィールドから魚が消えてしまうかもしれません。

これは可能性の話ですが、そうなる可能性が少しでもあるのから、鉛の使用を控える事で、微力ながらフィールドを守ることが出来るかもしれません。

 

私は素人のサンデーアングラーですから、フィールドの環境保全だ何だと偉そうに言うつもりはありませんが、自分のライフワークであるバスフィッシングをいつまでも楽しみたいと、心から思うのです。

 

なので、これからもタングステンシンカーを愛用します!!

 

では。